初めての駐車場契約で失敗しない!手順・必要書類・注意点完全ガイド

車を購入する際、車両本体価格や保険料と同じくらい重要でありながら、見落とされがちなのが「駐車場の確保」です。特に都市部に住んでいる方や、賃貸物件にお住まいの方にとって、駐車場を契約する手続きは初めてだと戸惑うかもしれません。
駐車場の契約は、単に場所を借りるだけでなく、「車の保管場所」を証明する公的な手続き(車庫証明)の基礎となります。
このコラムでは、初心者の方がスムーズに駐車場を契約できるよう、契約の流れ、必要書類、そして契約後にトラブルにならないための重要ポイントまでを、分かりやすく徹底解説します。

車を持つには必要なことよね!

1. なぜ車の「保管場所」が必要なのか?(車庫証明の基礎)

駐車場を契約しなければならない最大の理由は、法律で定められているからです。

✅ 車庫証明(自動車保管場所証明書)とは?

  • 役割: 自分の車を、自宅から直線距離で2km以内の場所に、確実に保管する場所(駐車場)があることを警察に証明するための書類です。
  • 法的義務: 普通自動車を購入・登録する際や、引っ越しで住所が変わった際には、この車庫証明の取得が義務付けられています。(軽自動車は一部地域で「届出」が必要ですが、普通車ほど厳しくありません。)
  • 契約の重要性: 駐車場を契約し、その契約書や使用承諾書を警察に提出しなければ、車庫証明は発行されません。つまり、駐車場がなければ、車は公道を走れないのです。

2. 駐車場契約の基本的な流れ(4ステップ)

ステップ 1:駐車場の選定

  • 自宅からの距離: 自宅から2km以内(直線距離)であることを確認します。
  • サイズ確認: 借りる予定の車の「全長」「全幅」「全高」が、駐車場の区画サイズ(長さ、幅、高さ)に収まっているか、必ず確認します。特に大型車、SUV、ミニバンは、区画サイズだけでなく、機械式駐車場や立体駐車場の高さ制限に注意が必要です。
  • 現地確認: 契約を決める前に、必ず現地を訪れ、実際に車を停める時の出入りのしやすさや、夜間の明るさ、治安などを確認しましょう。

ステップ 2:申込みと審査

  • 申込書の提出: 不動産会社や管理会社に、契約者情報(氏名、住所、連絡先)や車の情報(車種、ナンバー、車体番号)を記入した申込書を提出します。
  • 審査: 申込書の内容に基づき、支払い能力や車のサイズなどが審査されます。

ステップ 3:契約手続き

  • 重要事項の説明: 契約期間、賃料、解約条件、特約事項などについて、重要事項の説明を受けます。
  • 初期費用の支払い: 契約金(敷金、礼金、前家賃など)を支払い、契約書に署名・捺印します。

ステップ 4:車庫証明用の書類取得

  • 保管場所使用承諾証明書: 契約後、車庫証明の申請に必要となる、「大家さんや管理会社が、あなたがその場所を使っても良いと承認した」ことを証明する公的な書類を受け取ります。

【重要】 この書類は、車庫証明の申請に必須です。発行に手数料がかかる場合があります。

3. 駐車場契約時に必要な書類と初期費用

契約時には、契約者本人の身分証明と、支払い能力を証明する書類が必要です。

✅ 契約時に必要な書類

  1. 身分証明書: 運転免許証(コピー)
  2. 印鑑: 認印(場合によっては実印や銀行印)
  3. 車検証のコピー: 借りる車のサイズ確認のため、既に車を持っている場合は提出を求められます。
  4. 銀行口座情報: 毎月の賃料を自動引き落としにするための口座情報(通帳、届出印)。

✅ 初期費用の目安

初期費用は、借りる駐車場や管理会社によって異なりますが、一般的に以下の費用がかかります。

費用項目

概要

金額の目安

敷金

賃料の未払いや、契約者が起こした損害に充当するための預り金。解約時に返却されることが多い。

賃料の0ヶ月〜1ヶ月分

礼金

大家さんや管理会社に支払う謝礼金。解約時にも返却されない。

賃料の0ヶ月〜1ヶ月分

仲介手数料

不動産会社に支払う手数料。

賃料の0.5ヶ月〜1ヶ月分

前家賃

契約月の翌月分の賃料。契約時にまとめて支払う。

賃料の1ヶ月分

事務手数料

契約手続きや書類作成に関する手数料。

数千円〜1万円程度

車庫証明関連手数料

保管場所使用承諾証明書の発行手数料。

3,000円〜10,000円程度

初期費用は、賃料の2〜3ヶ月分になることが多いため、予算を確保しておきましょう。

4. 契約書を読む際の「5つの重要チェックポイント」

駐車場の契約書は、賃貸住宅の契約書と同様に、法律に基づいた重要な書類です。トラブルを避けるために、以下の点を必ず確認しましょう。

チェック 1:賃料以外の費用(管理費・更新料)

賃料以外に、毎月発生する管理費や共益費がないか確認します。また、契約期間満了時に更新料が必要かどうか、その金額も確認しておきましょう。

チェック 2:解約予告期間

「いつまでに解約を申し出ればよいか」を示す期間です。一般的に、解約の1ヶ月前までと定められていることが多いです。急な引っ越しなどで期間を過ぎてしまうと、住んでいなくても1ヶ月分の賃料を支払う必要があります。

チェック 3:契約期間と自動更新

契約期間が1年なのか2年なのか、そして期間満了時に自動で更新されるのかどうかを確認します。自動更新ではない場合、手続きを忘れると駐車場を失うことになります。

チェック 4:駐車可能な車種の制限

特に重要なのが、「排気量制限」「車高・車幅制限」「車種限定」の有無です。

  • 例:「軽自動車のみ」「日本車のみ」「車高1.5m以下(機械式の場合)」といった制限がないか確認しましょう。

チェック 5:禁止事項と特約事項

  • 禁止事項: 「車の改造」「洗車」「タイヤ交換」などが禁止されていないか確認します。
  • 特約: 「契約者以外の運転は禁止」や「駐車以外の目的(物置など)での利用禁止」といった特別なルールがないか、隅々まで読みましょう。

5. 契約後のトラブルを避けるための注意点

無事に契約を終え、利用を開始した後も、トラブルを避けるための注意が必要です。

注意点 1:車の買い替え・変更時の対応

  • 契約した車から別の車に買い替えた場合、必ず管理会社に連絡し、車の情報を変更する手続きが必要です。
  • 変更を怠ると、契約違反になるだけでなく、車庫証明が虚偽とみなされる可能性もあります。

注意点 2:駐車スペースの利用方法

  • 契約した区画以外には絶対に停めない。
  • 契約区画内に、タイヤや洗車道具などの私物を置くことは、ほとんどの契約で禁止されています。

注意点 3:賃料の滞納

賃料を滞納すると、駐車場の利用契約が解除され、最悪の場合、車庫証明が取り消される原因にもなります。

6. まとめ:駐車場契約は「車の登録」とワンセット

駐車場の契約は、車を購入する際の一連のプロセスの中でも「車の登録(車庫証明)」という公的な手続きの基礎となるため、非常に重要です。

ステップ

ポイント

① 事前準備

自宅から2km以内か、車のサイズは入るか、現地で出入りしやすいかを必ず確認。

② 契約時

賃料以外の初期費用と、解約時のルールを必ず確認。

③ 必須書類

保管場所使用承諾証明書の発行を忘れずに依頼する。

これらのポイントを参考に、契約内容をしっかりと理解し、安心・安全なカーライフの土台を築いてください。

  • Writing: のるウェイ! 編集部

    「のるウェイ」は、KINTOが運営する“クルマに詳しくない人”のためのWEBマガジン。編集部では、カーライフにまつわるモヤモヤやハテナを、初心者目線でていねいに掘り下げ、共感と発見のある読みものとして発信している。 コンテンツは、運転未経験からスタートする成長ストーリーや、教習所・ドライブ体験レポート、さらにはVTuberとのコラボ企画など多彩。ときには最新のコネクティッドカー技術もやさしく解説しながら、「運転って意外とおもしろいかも?」と思えるきっかけを届けている。 “気になる”から始まるカーライフの入口をつくるべく、編集部ではジャンルにとらわれず、等身大の視点でクルマと人との関係性を日々再発見している。

お家借りる時と同じくらい色々考えないといけないのね!

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